[コメント] 天国の本屋〜恋火(2004/日)
天国と地上を二分して描いているわりには、天国での出来事はかなりおざなりにされている。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
天国と地上で失われた恋に奇跡を起こそうとする男女のファンタジー映画。
天国と地上のエピソードが翔子の恋愛で繋がり、作曲途中の曲を健太と共に完成させたり、最後に幻の花火を翔子の恋人だった花火師が完成させる展開から、天国の翔子が、死後、弾けなかったピアノを弾けるようになるところなど、生前叶わなかった望みを叶えようとする翔子の話としてはよく出来ている。
しかし、地上と天国を二分して描いているわりには、天国での出来事はかなりおざなりにされている。翔子が作曲途中の曲も結構あっさりと完成しているし、天国での本屋の仕事仲間との交流もほとんど描かれていない。
せっかく、天国の世界観を構築したのだから、もっと天国での規則などを掘り下げて、ドラマを盛り上げて欲しかった。少なくとも天国のエピソードは健太よりも、翔子の姪っ子、香夏子や翔子の恋人だった花火師を主人公にした方が話が広がったような気がする。
竹内結子は天国での翔子と地上の香夏子の二役だったが、翔子の演技より、香夏子の演技のほうが、個性が確立されていて存在感があったように思う。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (4 人) | [*] [*] [*] [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。