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[コメント] 紅の豚(1992/日)

豚野郎と自己卑下しながら、実は自己陶酔。撮りたいものを撮る、そんなパワーが伝わってくる。
kiona

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 “ご都合主義に陥ってはいけない”“自己陶酔してはいけない”と言うけれど、それが全く許されないんじゃ、四苦八苦しながら物語を生み出す甲斐もない。

 宮崎監督には、子供の頃から楽しませてもらってきた。なぜ楽しめたかと言えば、その物語が極めて丁寧に作られていたからだ。どういうイデオロギーを秘めていたかなんて、子供の時分には関係なかった。たとえ左翼のヒロイズムを露出していたって、大した嫌悪感はない。この筋書きが持つ楽しさ、そこに出てくるしょうもない大人たちのやんちゃさが見失われるのはもったいない。こんな風に物語と登場人物を生み出せるおっさんは、俺にはやっぱりかっこよく見えてしまうのです。

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (6 人)pom curuze 甘崎庵[*] ALPACA こしょく ピロちゃんきゅ〜 ina

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