[コメント] GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊(1995/日)
かっこええなあ。。。思いを秘める武骨な男といい、自らの意志をきっちり貫くヒロインといい、装いはどうあれ、ハードボイルドの風格を漂わせ、その上、メカニカルな小道具がかっこよい。
『ブレード・ランナー』の完成形というか、あのごちゃごちゃした雑多な世界の表現には実写よりも、もっと自由にデザインできるアニメの方が適しているのかもしれない。
哲学的な台詞もごちゃごちゃしているが、それらはいずれも18世紀にほぼ原型が確立した不可知論の、現代版にすぎないし、そういうものとして眺めていれば単に言葉遊びのようにも見えるが、一方で、現代がどういう時代、社会であるか、ということがその中に確実に反映してくるから、知的好奇心が刺激される題材ではある。
ただ、この映画のよいところは、やっぱり、かっこよさとハードボイルドな魅力を貫いたところにある。
あと、劇中にでてきた「ギタイ」について、私はてっきり、「擬態」かと思いました。サイボーグという点では「義体」なんだろうなあ、とは思うけど、この映画には、人の姿を「擬態」している、という方がふさわしいんだろうなあ、と感じて、映画を見ながらこの言葉「ギタイ」が台詞に出るたびに、「擬態」ね、と思ってました。
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