[コメント] ハウルの動く城(2004/日)
映画を見終った人むけのレビューです。
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まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
あ〜あぁ、またダメだったぁ・・・。全然面白くなかったねぇ。
納得のいかない事柄については、多くの方のコメントにほぼ書いてありました。それ以外に自分が感じた納得のいかない点についていくつか。
ドアの先の洞窟みたいなとこの奥で、ソフィーってば「愛してる」って言っちゃったでしょ。 ・・・早いよね?だってそんな感情、ちっとも描いてないでしょ。「愛する」なら「愛する」に至る過程があるわけで、そんなのおいらはちっともわからんかったよ。せいぜい「ちょっと好きなのかも」程度じゃない?恋するお年頃だからか?ずいぶん簡単に愛しちゃったもんだ。おいらにはハウル君がどんな人なのか、作品終わってもわからんかったのに、ソフィーってばもう愛しちゃうなんて。・・・早いよね?
最後チューし過ぎじゃないか? ソフィーってさ、そんな感じの子じゃなかったじゃない。帽子かぶって鏡みてプイッ!ってしてたでしょ。「なんだか嬉しくなっちゃったー!チュッ!」ってするタイプの子じゃなかったよね。ソフィーって子はいくらかわかったつもりでいたんだ、どんな子なのか。でもチュッチュしてたからやっぱりわからんよ。意外な一面か?いやぁおかしいなぁ。
その人その人がわからんのです。誰一人わからん。もう存在理由がわからん。マルクルが弟子だって事もわからんかったよ。「ハウルさん、すごいっ!」って言ってるだけで、なぜ城にいるのかがわからん。説明しろってんじゃないです。でも理由があるでしょう、なんにでも。 存在が軽い。話をにぎやかにするためのキャラクターでしかない。荒地の魔女も、最初に呪いをかけた後は存在する必要がない。階段登る必要がない。犬も必要ない。犬は特に必要ない。
話を楽しくするには必要だと思う。城内での家族のような掛け合いは微笑ましいシーンになるはず。でもそれは楽しくする為だけにあるシーンで、ストーリーに必要ではない。
そこに居る理由があって、そこに集まった理由がそれぞれにあって、そんな人達が楽しく会話するから、見ていて微笑ましいシーンになる。必要なシーンになる。
その「理由」がない。その人に過去がない。その場面しかない。そんなキャラクターは過去の作品には居ない。もののけまでは居ない。そこに「ちゃんと存在してる人」しか居ない。ありゃキャラクターじゃなく絵だ。
木村拓哉 さんの声には、やはりガッカリです。おいらは声聞くたびに、彼の顔が頭に浮かびました。美輪明宏さんもそう。だってどっちも聞き慣れた声だからねぇ、顔と一緒にさ。おいらにはどうしたって無理よ、顔が有名な人はね。その二人なら実写でもいいじゃん。そのまんまなんだからさ。
酷評ですな。批難轟々になるな。
「この話はいつになったら面白くなるんだ?そろそろか?・・・そろそろか?」って待ち続けたまま、物語は幕を閉じました。めでたしめでたし。
めでたかぁないよっ!ないでしょ?わからんのよ!ソフィーがなぜ帽子屋さんをやってるのかは、わかります。その後はわかりません。どれもこれもわかりません。なんで魔法が使えるのかさえわかりません。ファンタジーだからってなんでもありか? 裏っかわってゆうのかな、背景かな。すべての背景がわかりません。バカなのかな。そうなんだろな。ほんとは感じとらなきゃいけないんだろな。観る側が全部考えて、感じて、ストーリーを完成させなきゃいけないんだろな。
これじゃ紙芝居だ。しかも語り部は自分だ。
よーし、こっから応援だ!いこうぜジブリ! 今回は「猫」と違って映像がよかった!暖かみのある背景と広がる世界。序盤から「アニメってなぁこうでなきゃ!」って思ったさ。いやぁ〜ワクワクしたよ、序盤は。 音楽も良い。実に良い。この調子でいこう!三連敗なんて気にするな!レッドソックスだってヤンキース相手に三連敗から四連勝だよ!まだまだ終りじゃないさ!ねぇ宮崎さん。・・・ねぇ?終りじゃないよね?次はすんげぇ面白いよね?次あるよね?予算はあるよね。・・・やる気もあるよね?あるって言ってくれ!宮崎さん、あんたぁ親父みたいなもんなんだ。おいらをがっかりさせないでおくれ!次は、次こそは絶対ブチかましてくれると信じて、心待ちにしてまっす!!!
がんばれジブリ!いけいけジブリ!!うっちゃれジブリ!!!
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