[コメント] Ray レイ(2004/米)
中途半端に手を変え品を変えて出て来る場面転換のカット(とくにCG)は、逆効果では?子供を抱いてもトラウマに苛まされても、溺れるに身を任せ続けるダメ人間の部分をジェイミー・フォックスが、ジワリと見せる。このさじ加減は特筆。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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はじめての愛息を抱き改心するかと思いきや、変わらずドラッグに呑まれ女に手を出し続けるレイ。正直、この描写は面食らった。しかしながらこのような人物を演じさせたら巧いジェイミー・フォックスが、イヤな奴と美化されがちなアーティストのバランスを絶妙にコントロールしているように見える。そうでなければ、甘美なだけな懐古主義映画か、悲惨な男の物語になっていた事だろう。脇では、エイメンをはじめとする、レイに去られたアトランティックのスタッフが出色。あんな同僚たちに送り出してほしいね。
各名曲の入り方はニヤリとさせらる構成ではあったけれど、それに比べて各エピソードの繋ぎ方の方はというと、総べからず唐突で違和感が残った。唐突な幕の閉め方にも疑問。
とりあえずCDを引っ張り出してきてiPodに取り込んでます。でもTVでレイ・チャールズを紹介するにあたり、「いとしのエリーをカバーしたことでも有名な」って説明は、勘弁してほしいです。サザンもすきなんだけれども。
クレジットの一文は涙を乾かし、ある意味清々しさまで突き抜けた生命力を感じました。曲作りに平行してお盛んだったのね。
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