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[コメント] ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月(2004/英=仏=独=アイルランド=米)

ブリジットの悩みがよそよそしい悩みに変わってしまった!!
づん

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







映画の「続編」てのは大抵の場合オリジナルを超えられないというお決まりパターンが存在しますが、この『ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月』も私にとっては例外ではなかったです。

作品として面白い事は面白かった。笑えるシーンもあったし、娯楽映画としてはまぁまぁ楽しめました。でもなぜ『ブリジットジョーンズの日記』があれほどまでにヒットしたのか。その理由となるものが、今回の続編では抜け落ちてしまったように感じます。デカパンはいてる時に限って誘われたり、学習能力の欠片すらみられないダイエットを続けてみたり、部屋で一人エアギターしながら(してましたよね?確か…)めちゃくちゃシャウトしてみたり。ちょっとおデブで愛嬌のあるブリジットには共感出来るところが沢山あった。

それが続編では恋人も出来、ブリジットの悩みがごくごく一般的な恋の悩みに変わってしまう。恋の悩みってものは、他の悩み事に比べるとたいした悩みじゃないし、友達や誰かにいつでも相談出来る事なんですよね。言ってみれば悩み事お披露目会があった時の為の布石みたいなもので。しかも恋人がいない人にとっては、悩みどころか自慢やノロケにしか聞こえないようなバカげた悩みなんですよ。それに比べてデカパンや上下バラバラの下着だった為に泣く泣くお断りをしなくちゃいけなかった事や、部屋で夜中に一人エアギターしてる事、数々のダイエット失敗例、禁煙日記などなど、お披露目会では到底披露出来ない悩みや超日常が赤裸々に描かれていたからこそ初回ブリジットは面白かったし、世間の乙女の共感を呼んだんですよね。パーティーの席で恥かいたり、スキー場で孤独感味わったり、そんな悩みをブリジットに求めてはいないんです。少なくとも私は。

続編は、それなりに面白かったものの、ブリジットはあまり魅力のない、単なる小太り女に成り下がってしまってました。残念。でもレニーゼルウィガーは相変わらず圧倒的にキュートでした。そして今回も音楽はよかった!

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07.01.05 記

(評価:★3)

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