[コメント] 真夜中の弥次さん喜多さん(2005/日)
「映画」って一体何なのかという質問に対し、私は的確な答えは出せないけれども、これは絶対に映画ではない。こんなもの映画館で見せられた日には、かつてないほどの怒りを覚えたと思います、私。
そもそもこの作品、何が言いたいのかサッパリ分からない。別に映画には必ずメッセージ性を持たせなきゃいけないとも思っていないけど、この作品ではリアルがどうのと頻繁に叫ばれる。おそらくソレがこの作品の要なんだろう。でも全然伝わらない。
あと、全く笑えなくてびっくりしました。この作品の「間」が全く映画的ではないんだと思います。出演者も何気に豪華なようで、実は全然そうじゃない。この作品には映画俳優が出ていたか?卑怯だと分かっていながら、何を持って映画俳優と言うのかってところは曖昧にさせてもらいますけど、私は寺島進以外に思い浮かびません(ギリギリで麻生久美子もかな?)。タレント、芸人、歌舞伎役者、舞台俳優、テレビ俳優、そういった人たちが映画に出ていても別に構わないと私は思っていますけど、でも映画俳優をほぼ使わずに映画を作ろうなんて、無茶だと思う。しかも映画監督を初めてこなす人にはなおさら。完全に「映画」から逃げているような気がしました。てか、本当に映画撮りたかったのか?この人・・・。と思わず疑ってしまいます。前向きに映画を撮ろう!というモチベーションを持って撮影に臨んだとはとてもじゃないけど思えませんでした。
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08.10.02 記
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