序盤、稲光・突風から始まる不穏な空気、そしてトライポッド出現！、瞬く間にボストンの街を人を容赦無く焼き尽くす一連のシーンはオリジナルを上回る傑作の予感。迫力満点だった。

だが、残念ながらそれ以降盛り上がらない。息子との生き別れ、再会といった図式がちょっと無理矢理な感じで、この辺は「デイ・アフター･トゥモロー」のほうが自然。あれだけ破壊の限りをつくす宇宙人が何となくコミカルに見えてしまったのもマイナス。もっと凶悪な容姿、若しくは人型じゃなくてもよかったかもしれない。ティム・ロビンスの存在も必要だったかどうか。

まあ不満点を挙げると結構あるが、序盤のトライポッド出現・襲撃シーンは劇場のスクリーンで存分に堪能できたので良しとしよう。あと思ったのが、人って「そのもの」自体を目で確認しないと脳から「逃げろ！」っていう指令が出ないのかなってこと。あれだけ地割れがきて、ビルに亀裂がババババっと入ってんのに、みんな立ち止まって観てるもんね。俺だったらとりあえずは一目散に逃げるぞ。