原作はどーなんだか全く知りません。ってか知ろうとは思いません。歌手としての中島美嘉も良くは知りません。

そんな私ですから、喰わず嫌いで劇場になんかは観には行きませんでした。で、やっとDVD鑑賞。

やられました・・・

私の行動パターンは鑑賞後にこのシネスケのサイト来ることなんですが、今回は本作の公式HPやら中島美嘉のHPやらを丹念に散策してからの投稿です。

そう、本作で私はすっかり彼女の魅力に嵌ってしまったのです。ブスなんだか美人なんだか紙一重の危うさ。ナチス親衛隊の制服が似合いそうなキツーイ顔立ち。そんな通常なら映画の主役を張るなんてとっても無理な相談の中島美嘉のなんと瑞々しいことよ。

誰が何と言おうとも本作の成功要因は彼女の起用に尽きるだろう。皆さんのご指摘を待つまでもなく「本物の起用」もそうなんだろうけど、かつてのアイドル映画での百恵ちゃんやら聖子ちゃんやらの起用とは訳が違う。

彼女が放つオーラとしか言いようがない雰囲気は映画全体をぐいぐい引っ張り、本作の完成度を一段も二段も高めていく。

そりゃぁ「芝居」という側面からだけ見つめれば、一本調子の素人芝居にしか過ぎないのだろうが、この力強さは何なんだ？この弱々しさはどうやって演出されたのか？

今後も役者として演っていくのは難しいかも知れない。あまりの個性に役柄は絞られるかもしれない。だからこそ、本作での嵌り役ともいうべきナナ役を大事にしたい。

とりあえず音楽業界から関係のない映画畑から、本日大ファンが一人誕生したことを彼女に知らせたいのです・・・