[コメント] この胸いっぱいの愛を(2005/日)
私が構成し直そう。メインエピソードとサブエピソード(3話分)を5:5の割合にし、主演は芝居の出来る俳優に変更し、ラスト10分をすべてカットし・・・
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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彼女が死ななかった変更された世界、彼女は言う、彼とは年賀状のやりとり程度のつきあいしか・・・
そう、男がお姉さんを救おうというメインエピソードの骨格が本作では決定的に不足していた。結果からして上記のような関係であり、男がお姉さんに対して持っていた「死んでも死に切れない」悔恨の情というものは何も感じ取れなかった。これが本作の致命的な欠点である。
彼女の死が少年の未来にどれほどの影響を与えたというのか?死に直面した時に東京へ逃げ出したというトラウマ、それだけだったような気がしてならない。
私なら、彼女の死は少年の行為に起因するような設定を設けたい。自らの行為によって彼女は死に、そして少年は生かされた。その後生きてきた20年間の自分の人生と、もしも彼女が生きていたらと仮定する彼女の20年の人生。
青年になった男はそんな無意味な仮定を比較する。それは自らの人生を振り返り、その存在意義を問う。そして男は彼女を生かそうと行動を始める・・・
人はひとりで生きているんじゃなく、誰かによって生かされているんだ。誰かの分も含めて一緒に生きているんだ・・・
なぁんて設定が頭の中でめまぐるしく駆け巡った2時間でした。なかなかの名作の雰囲気が出ていません?でも何かありがちなどこかで観たような映画のような気もしてなりませんが・・・
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