コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] 白痴(1951/日)

確かに興行的には厳しい作品だとは思うし、巨匠病の初期症状も出ているとは思うが、その画面のパワーにワクワクしながら観たぞ。
ペペロンチーノ

晩年には全くなくなってしまったのだが、この頃の黒澤は迫り来るアップに非常に力があり上手かったと思う。

映画は、画面・ストーリー・音楽・演技等々、総ての要素が密接かつ不可分につながっていて、どれが欠けても傑作にはなり得ない、と私は思う。

ところが、どの要素を重視するかという好みの問題が出てくる。世間様の観客の大部分は、どうやらストーリー重視(偏重と言ってもいい)のご様子で、ちょいとお涙ちょうだい的なストーリーに「感動しました」なんてことを平気の平左で言ったりする。

私やここでコメントを書いている方々(特に昔から書いてる人に多い)=映画好きと言われる者は、どうも画面重視の傾向があるように思われる。 もちろん実験映像でもない限りストーリーの上にその画面は構成されるわけだが、私なんぞは、多少話がわけわかんなくなっててもその絵面だけでワクワクして評価してしまったりする(最近そういう映画が少ない)。単に美しいとかだけではなく、上手く説明出来ないが、画面に力がある映画が好きだし、それが映画だと思うのだ(例えばキューブリックなんかが典型的な例)。

そういった意味で、この映画(3点しか付けてないが)決して悪い映画ではない。失敗作ってのは言い過ぎだぞ。

(評価:★3)

投票

このコメントを気に入った人達 (3 人)緑雨[*] ころ阿弥[*] chokobo[*]

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。