[コメント] 蜘蛛巣城(1957/日)
三船敏郎ってやっぱり大した役者だと思った。あんな顔できる日本人いなくなっちゃった。
頭から最後までとにかく雰囲気最高。セット(あの門!)や鎧装束の細部まで行き届いてて、吹き替え無しで外国人に見せても、画面の迫力で釘づけにできる力がある。黒澤明が世界的な名声を得たのも頷ける。三船敏郎の顔がまたいい。顔だけ見てても飽きない。
台詞は聞き取れないことよりも、最初に森で迷うシーンや、開かずの間の由来を語るシーンなど全部台詞で説明してしまうかのようなわざとらしさの方が気になった。『乱』でも台詞とその言わせ方が気になって全部見れなかった覚えがあるが、もともと台詞や声には特殊なこだわりのある人なのかもしれない。
しかし、日本に黒澤明がいて本当に良かった。これは憧れます。ポランスキーの『マクベス』も相当かっこよかったけど、これは全然負けてない。
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