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[コメント] 蜘蛛巣城(1957/日)

鷲津にとり憑く森に住み人の心を惑わす妖しの者、城に住み着き鷲津を意のままに操る女郎蜘蛛、見てるコッチもとり憑かれました。
あき♪

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







だって、最後の森がうねる様に城に迫って来るシーン、ホントに見てる方も森が妖魔によって動かされてると錯覚してしまったモノ。

それほどにラストに到るシーンは圧巻の一言。

だって自分の三船はどんどん自分の疑心暗鬼の心の樹海に入っていくし、 山田五十鈴はもうホトンド人とは思えないし、 こんな狂演見せられた後にあの森動き出すなんて見せられたら、 映画の世界観に引き込まれて、絶対魔物があの森動かしてるんだと思っちゃうよ。

そして、最期の弓矢が飛び交い鷲津が四方八方から弓矢を受け凄絶に立ち回るシーンも見事。

・・・ってかこんなシーンどうやって撮ったか知らないけれど命懸けだねホント。

撮ってる黒澤の頭にも魔が宿ったんじゃないか?、と思わせる程に凄絶。

それ程に、凄絶な映画。

(評価:★5)

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