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[コメント] ベリッシマ(1951/伊)

オープングの上品な女性コーラスから、一気に全編“おんな”が溢れかえる母性むきだし映画へ。決して上品とはいえない女達の言動もルキノ・ヴィスコンティの端正な画作りで気品が漂う作品に。・・・子供は親以上にはならないという公然の秘密について
ぽんしゅう

この作品が公開された’51当時。まだトンビがタカを生むという夢が信じられた時代。

終戦からわずか数年、日本もイタリアと同じように復興の入り口にたどり着いたばかり。かつて富んだ者も、手に職を持った者も、そうでは無い者も、無我夢中ではありながらこれから築く生活への希望を抱いていた時代。

未来への希望。たとえ過剰になろうとも、親達がそれを我が子に託すのは自然な成り行きだったでしょう。むしろその競争心が社会全体の復興を早めたのではないでしょうか。

50余年たった今、社会は豊になりました。トンビがタカを生んだおかげでしょうか?違うような気がします。50年前の貧しいトンビたちが、地道に私達を豊なトンビに育ててくれただけではないのでしょうか?

トンビはやはりタカなど生まないのです。きっと子供は親以上にはならないのです。

親のエゴで子供に過剰な負担をかけることは、もうそろそろ止めにしなければ・・子供に何のために努力させるのか、親にだって良く分からない時代なのですから。

今、大切なことは子達に“これが私達の幸せです”と親が自信と誇りを持って示してあげること。私にはそう思えてなりません。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (3 人)KEI[*] けにろん[*] ジャイアント白田[*]

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