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[コメント] キング・コング(2005/ニュージーランド=米)

何度見たでありましょう、コングさま。やはり何回見ても最初のコングを思い浮かべてしまうのは仕方がないこと。この映画、最初からものすごい速さで切り替えるシーンの贅沢なこと。
セント

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







1シーン1シーンがかなりの人を使っていてじっくり見てみたいと眺めるまもなくあっという間に次のシーンに変わる。ものすごい映画的贅沢を味わえる。かなリ映画を見ている僕でも最近そういうのはあまりお目にかからない。

ゾクゾクさせる出だしだし、映画を作り意気込みが充分伝わってくる。ワッツの船に乗り込むまでがきめ細かく描かれているので、僕はとてもその部分だけでも1編の映画になると思ったし、かなりのめり込んでしまった。

しかし、船に乗ってから少しもたもたした感じがし出し、ちょっと散漫感が見られたかなあ。

例のこの映画のハイライト、コングがワッツを奪い取るシーンの興奮度はキングコングという映画を見るたびに薄まってしまう。(3度目なんだけど)

大体この映画は本格的なラブストーリーなのである。その骨格を保とうとすれば「ジェラシックパーク」的な小細工(サービス)は不要だと思うのだが、いかがなものでしょう。

その恐竜たちとの合成映像でもちょっと編集的にもうひとつだったと思う。

でも、ラストのエンパイアステートビルでの愛のささやきは丁寧で秀逸だったし、充分楽しめた。

ただ、同じ映画が好きでも何回も見ていくとだんだん新鮮さがなくなってくるのと同じで、今回もそれを感じてしまった。

見所はナオミ・ワッツのいつまでも若い美しさとと助手役のコリン・ハンクス(トム・ハンクスの息子)のお父さんよりカッコいいところ、それに「リトルダンサー」のあの男の子の成長した姿を見れたところかな。

でもやはり、コングのあの目の演技は最高でしょう。もと住んでいたあの崖とエンパイアステートビルのあの空間はまったく一緒でしたね。心が和みました。

(評価:★3)

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