[コメント] スターゲイト(1994/米=仏)
前半40分は笑っちゃうほど面白いエメリッヒ。
ぱくり方に恥じらいがない。こそこそやらないで観客の面前に持ってくる。洒落た仕掛けを隠しているわけでもなく、どや顔で人のふんどしを見せ付けてくるのだ。厚顔無恥というより、むしろ無邪気に映る。
大方のハリウッド超大作と同じようにくだらないと思っても、何故か憎む気になれない。何故かと言えば、金設けでやっているとしか思えない盆百の監督と異なり、この人は本気で超大作が世界を感動させると信じているように見えるのだ。
スピルバーグやルーカスを信じている。いつかの自分がそうだったように。ひょっとしたら彼にとって超大作のお約束というのは、現実以上に彼の常識になってしまっているのかもしれない。世界はあまり本気になって彼を叱って欲しくないと、陰ながら思っていたりもする。
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