[コメント] 4番目の男(1982/オランダ)
一瞬の美しいシーン。それだけで満足。
作品全体にグロテスクな雰囲気が漂っている。
バーホーベンの原型はこの作品からだと思う。彼の近年の作品はアメコミ調だがこの作品は「フィルムで撮った映画」の匂いがする。
その中で奇跡的に美しいシーンが記憶に残っている。 映画の途中の何でもないシーンだが、駅のホームに主人公がいる映像が逆光とホームの暗さに露出をあわせたため後ろの背景が白くとんでいる。なんとも平和で美しい。まったくそのシーンだけグロテスクな雰囲気も血の匂いもしません。このシーンだけが妙に作品のなかで浮いている。
この何気ない所が監督の意図をこえて私は感動しました。
えぐいラストシーンや本当に悪い女よりそのなんでもないシーンが好きです。
しかしもうハリウッドに行ったバーホーベンの作品にはこのような奇跡は見れない。
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