[コメント] Vフォー・ヴェンデッタ(2005/米=独)
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なんて大げさかもしれないが、映画を観終わった後にここまでアツくなったのは久々だったのだ〜。
政治というものを気にする習慣がなければ、この映画は大した意味をなさないかもしれない。独裁政府への反発というストーリーを無視してしまえば、Vの仮面、屋敷、ラストのアクションシーン、ビッグ・ベンの爆破シーンに花火くらいしか見所がないだろうから。時代や背景の設定はあやふやと言えばそうかもしれないけれど、話の内容からして現代にとらえても支障はないし(というか目に入るのは現在のロンドンそのものだし)、そもそもこの映画の主点はそれらの詳細ではないじゃない。
と言いつつ、結局はVの復讐劇がメインなので、要はVに愛着がどこまで持てるかというのがこの映画をどれだけ好きになれるか、なんだけれど。
ウォシャウスキー兄弟といえばマトリックスは避けられないのでちょっと比べてしまうけど、マトリックスも確かにシステムへの反発という要素はあったけれど、Vやイーヴィーの持つ過去の痛みのようなものはなかった。Vとイーヴィーの関係だって、ネオとトリニティの最初から見え見えの関係よりも深くて人間的なものがある。そもそも、V自体に人間的な魅力がある。
マトリックスは確かに洒落ている、カッコイイ。だけど心を揺さぶられるものはない。だから個人的にはマトリックスよりもこの映画の方がお気に入り。断然。
それにしてもヒューゴ・ウィーヴィングには参りました。あの存在感のある声とVのマスクがしばらく頭から離れません〜。ナタリー・ポートマンも迫力でした。もうとにかくこの映画はサイコー!
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