[コメント] 東京物語(1953/日)
今はなき「並木坐」で観たかった。
この映画での香川京子くらいの年齢のとき初めて観たが、死ぬほどつまらなかった。原節子のキャラクターが嘘くさくて腹が立った。なぜ「私、ずるいんです」と言うのかまったく分からなかった。
原節子の歳くらいでもう1度観て、小津安二郎監督が伝えたかったこと(=今の日本で失われつつあるもの)が分かるようになって、泣けた。原節子は確かにずるいし、そのずるさを自分で認められるところが、まだ若々しくて美しいと思った。
あの時一番若くて、大人のずるさを理解できなかった香川京子もいまや東山千栄子ほどの年齢になってしまった。あーやだやだ(杉村春子風)。
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