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[コメント] 浮草(1959/日)

後期小津作品の中で一番好きかも
TOMIMORI

根無し草というと私は反射的に寅さんを連想してしまうのだが、 寅さん映画にも旅芸人の一座(坂東鶴八郎一座)がよく登場する(*1)。

旅芸人が2回めに登場する『寅次郎純情詩集』のマドンナ(壇ふみ)の母親役に京マチ子を起用していることからも、 山田洋次は『浮草』にかなりの思い入れがあることが伺える。

また、『浮草』では笠智衆が寅さん映画の御前様みたいな役柄(地元の有力者?)で登場しているが、 鴈治郎が笠智衆に挨拶する姿が、柴又に戻ってきた寅が御前様に挨拶する姿に少し重なって面白い。

*1…『寅次郎恋歌』、『寅次郎純情詩集』、『寅次郎頑張れ!』、『寅次郎春の夢』、『幸福の青い鳥』、他にあるかも

ところで、どうでもいいが★5の赤色が小津のカラー作品を象徴した色に見えて仕方がない。小津こそ★5が最も似合う監督。なんてね。

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)けにろん[*] ぽんしゅう[*]

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