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[コメント] ハイテンション(2003/仏)

う〜ん、ミドルテンション止まりだな。世のホラーファンをハイテンションにさせるのはもう今となっては並大抵の事では出来ないぞ。
クワドラAS

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







まず、殺人鬼のおやじが外見的に怖くない。序盤は顔こそはっきり見せてないが、体つきや服装はしっかり露出させてしまっている。なんかあんま強そうじゃないなと。もうちょっと手だけとか、眼球だけとか、ボーっとしたシルエットだとかで不気味さをじっくり醸成させてもよかったんじゃないか。観ている俺は「こいつだったらなんとかなりそうだ」と思ってしまった。まあ結局このおやじは関係ないっちゃ関係ないんだがね。

ラストの真実も驚愕と言うには程遠く、むしろ余計な技を使ってしまったなという感じ。男として個人的にレズビアンには大変興味をそそられるが、ここでは全くの別問題だ。半端な折り込み方をするんじゃない、と言いたい。

だが、いいところもあった。新鮮味はないものの、GSでの緊迫感充分のシーケンスは監督の技量を感じさせる。神経を逆撫でするようなノイジーな音楽も取り方によっては主人公の切迫感を表現するのに一役買っているとも言えよう。そして本作の売りでもある血、血、血だ。フルチ作品でもおなじみのジャネット・デ・ロッシ。もう少し派手に血のシャワーを浴びせられるのかと思っていたが、意外に控えめ。しかし、滲む血・まとわりつく血・飛び散る血・そして色味と、血一つとっても様々な表現があることを昼食後間もない俺に教えてくれた。どうもありがとう、そしてオエ〜ッ!!

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (3 人)ナッシュ13[*] わっこ[*] takamari[*]

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