[コメント] ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟(2006/日)
映画を見終った人むけのレビューです。
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第二期ウルトラシリーズで育った私にとっては、CGなどの悪い点を自己補完して気づかなくさせてしまう欠点もあるので、あまり万人に受け入れてもらえるとは思いませんが40周年記念作品ということもあってこれまでのウルトラマン映画とは一線を画した映画だと思いました。興行収入もけっこう高かったんですよね。
今回の映画は第一期・第二期のウルトラマンのエピソードをうまく咀嚼して、現役のウルトラマンの映画の中に再現・再構成することで、大人(特に過去にウルトラマンを見ていた人)にも子供にも楽しめる作品に出来上がったと思います。 これまでの平成ウルトラマン(ティガ・ダイナ・ガイア)の映画では過去の平成ウルトラマンが共演することはあったけれど、過去のエピソードに触れることはなく映画版オリジナルのストーリーのみであったので大人の取り込みには効果がなかったように思います。
今回は、子供たちにはウルトラマンメビウスの活躍で楽しませつつ、お父さんたちにもザラブ星人のエピソード、テンペラー星人のエピソード、ガッツ星人、ナックル星人のエピソードでの一シーンを再現したかのような映像に、忘れていたあのときの熱い興奮が脳裏から呼び覚まされる演出が盛りだくさんでした。
第一期・第二期ウルトラマンの活用はこれまでにない試みですね。 今回は、老いてリタイア寸前の過去のヒーローたちの「カムバック」という側面があったこともヒットの一因でしょう。 黒部さんらの歴代の主役の方々のウルトラマンに変身する役柄としてのお姿には素直に目頭が熱くなりました。現役時代のシーンも随所に織り込まれていたのも感涙に拍車をかけました。
小さい文字で書きたいのですが、悪い点は、究極超獣の第二形態のデザインはいまいちなのが残念です。エー○キラーの顔をもったイ○スのような第一形態はよいにしても、第二形態はデスト○イア集合体みたいで多少興ざめでしたが・・・。
2006.10劇場にて
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