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[コメント] 素晴らしき哉、人生!(1946/米)

素晴らしき哉、人生!』。タイトルがそのまま感想になる。
Keita

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 何かに悩んでネガティブな気持ちが強いときにこの映画を見たら勇気を貰えそうだ。他のコメンテータの方のレヴューで評価が低い方々のものを読んでも、この映画の場合はすごく理解できる。フランク・キャプラのような理想主義は、現実から考えると少しかけ離れた部分があるから。でも、人間が生きる上での本質を掴んでる部分ももちろんある。この映画からは「人間はひとりじゃないんだ」「どんな人間だって誰かの役に立ってるんだ」といったメッセージがすごく良く伝わってきた。みんなが寄付をしてくれるハッピーエンドのラストシーン。大げさとも取れるかもしれないが、ついつい嬉しくなってしまうのだ。素晴らしき哉、と思わされる。

 一人の男の生涯をまず紹介する形で見せるのだが、冒頭の天使の会話からかなり引っ張ってる。『フォレスト・ガンプ』もそうなのだが、これは話が冒頭のシーンに至るまでの過程が面白いからこそなせると思う。だから、ジョージの生涯を楽しみつつ、その後どうなるかを常に気にさせ、全体的に楽しめる。

 印象に残るのは、ジョージがいない世界。これがあったからこそ、ラストも生きてくるんだと思う。「自分なんて存在価値がない」と思っても、どこかで役に立っているのかもしれない。「自分は一人で生きていける」とか思っても、どこかで友人や家族の支えがあるものかもしれない。ジョージがいない世界はそれらを痛感させてくれる。そして、素晴らしいラストシーンへ。なんと言われようと「素晴らしい」ラストシーン。本当に、ここまでタイトル(邦題の『素晴らしき哉、人生!』も、原題の『It's A Wonderful Life』も)とマッチした映画はない気がする。

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (6 人)KEI りかちゅ[*] stag-B ベルファスト・カウボーイ shaw[*] KADAGIO[*]

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