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[コメント] ディパーテッド(2006/米)

オリジナルはこちらの後に拝見。よくも悪くもハリウッド的。リメイクとしては割りと成功していると思うし、そつなくまとまってはいるが“それだけ”の映画。“面白くなくはない”が“面白味はない”感じ。以下、オリジナルを観て感じたことなど→
ミュージカラー★梨音令嬢

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







あのオリジナルをよくまとめたなと思ったが、本当に“それだけ”なんだよな。

オリジナルで面白かったのは、他の方も言っている通り、“悲哀”とか“義理人情”とか画面全体から溢れてくる“男臭い”感じ。あ、もとい“漢臭い”?かな。 それは、話の流れとかそういうんじゃなくて、画面の雰囲気とか、色とか、あるいは出演俳優の姿や表情などから滲んでくるもんなのだが、これには本当に一切ない。“面白くなくはない”が“面白味はない”最大の要因だと思う。

レオ太、確かに熱演で、芸達者なんだが、“漢”を演じるにはまだまだ未熟。未だ“捨てられた子犬ちゃんの目”をしてるのには少し驚いた。いや、私としては、彼のその眼差しは非常に魅力的だと思うんだが、“背中で語る”ような演技ももうちょっと覚えて欲しいな……なんて思った。

デイモンは、私の目がおかしいのか何なのか、何しても同じようにしか見えない。表情や眼差しに深さがないというか、そもそも知的さがほとんど感じられない。確かに要領のよさは感じたけど、何かうっかり「自分マフィアです」とか言っちゃいそうな感じさえした。しかし、彼を見た後、オリジナルを見たらアンディ・ラウのあまりのカッコ良さに卒倒しそうになって、初めて中国人俳優を好きになれた事は良かったけども(笑)。

別にハリウッド映画だからって、こんなに色気なく作る事もないと思うんだが……。単にスコセッシに力がないだけかもしれないけど。一応三部作の話が上がってるんですよね?どっちも死んだのにどうするつもりなんだろうか……。

どっちかが、本当にブラピだったらまだ画面も締まったかもしれん(勿論痩せて)。

大体、レオ太・デイモン・ウォルバーグ

こんなにゴリラ顔ばっかりメインに据えて、悲哀を語ろうというのが無理な話だ。

(評価:★4)

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