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[コメント] どろろ(2007/日)

柴咲コウは百点満点、いやいや百二十点か。こうなることがわかってのキャスティングだとしたらその慧眼には恐れ入りました。
おーい粗茶

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







私は手塚作品の中でそれほど「どろろ」に思い入れがあるほうではなく、もっと読みきり妖怪退治譚のような、要するに普通のヒーローもののようなものを期待して見てまして、百鬼丸の内面なんかよりも、あの腕から抜き身というガジェットにひたすら憧れてる口でした。どろろというキャラには百鬼丸よりもずっと思い入れがない分、もうこの作品の柴咲コウは手放しに最高でした。崖をはいつくばったり、相手の股間をするりと抜けたりする(実際は股間を抜けてないかも)、屈んだ姿勢の多いアクションでの体のやわらかさとキレは、子供のこそどろらしいすばしっこさを見事に表現していました(彼女は歌の上手さとか、こういう芝居とか、一見したルックスから想像つかない才能があるところが面白いですね)。

金蹴りのシーンは、私も「タマは比較的早くに取り返していたのか、百鬼丸」と、その幸せなのか逆に不幸なのかの境遇に思いを馳せました。名場面ですね。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)直人[*] 水那岐[*]

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