コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] 幸福な食卓(2006/日)

きつい家族劇でなくてよかったと思う。そう、何気ない、思春期の本物の恋愛をベースに置いているので、家族の連帯のつらさ、生きていく上での真実を露呈することなく物語りは進んでいく。
セント

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







それはそれでよかったと思う。

でも、恋人の代わりはいるけれども、家族の代わりはいないなんて、こういうセリフが本物びてしまうのは困ると思う。

それは違うと思う。人間ってそんなに単純じゃないから悩むのであって、それは死にまで進むこともあるのだ。

それぐらい人の喪失というのは耐え難いことなんだと思う。

その喪失を乗り越えて家族の再生までを描いたこの映画は淡い感動感はあるものの、やはり僕にとってはそんなたやすいものでないことは知っている。

そういう意味ではちょいとテーマの掘り下げはいい加減ではあるものの、二人の、あのさわやかな関係は素敵だし、本当の恋である感覚はまさに真実そのもの。

そういう意味では現代では珍しくまじめな取り組みの映画であると思う。佳作。

(評価:★4)

投票

このコメントを気に入った人達 (3 人)ちわわ sawa:38[*] Master[*]

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。