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[コメント] めぐみ 引き裂かれた家族の30年(2006/米)

前半は、拉致事件を知らない外国人にもわかるように事件の概要がコンパクトにまとめられている。後半。決してエモーショナルに取り上げているわけではないが、いくつかのシーンで涙を抑えられない。客席からも終始嗚咽の声が漏れる。
イライザー7

私が今まで見たことのなかったいくつかのシーン。

めぐみさんの失踪から1、2年後。まだ若い早紀江さんが「小川宏ショー」で娘に呼びかける映像。

世論がまだ北朝鮮による犯罪だと認めない中、街頭に立つ滋さんのチラシを激しく突き返す人の姿。

小学6年生のめぐみさんが歌う、美しい「流浪の民」。

苦しみ続け戦い続ける家族の姿が心を打つ。こんな事件さえなかったらきっと平凡な一家族にすぎなかったろう家族。決してあきらめない強さと、国という大きなものを相手にする、どうしようもない弱さとに。

事件を無視し続けた日本政府の姿に怒りを覚えない人はいないだろう。そして、無視し続けた国民の一人であることにも。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (3 人)IN4MATION[*] ぽんしゅう[*] TM(H19.1加入)[*]

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