[コメント] 秒速5センチメートル(2007/日)
全面的に面映い作品。映画としてありなしを論ずるならば「なし」だが、受ける印象は良い。
映画としてみた場合、欠点がかなりある。台詞が全般的に一本調子である事、ストーリーテリングの手法が端的に言えば稚拙である事、3本の短編とは言いながら1本は実質的にPVである事、その1本の印象が一番いい(前2本はPVの前フリにしかなっていない)事などである。
しかし、描き込みがとてもしっかりしている分、鑑賞中に受ける印象は良い。新海監督は長編に行くよりは、PVやCMなどもっと短い時間で受け手に強い印象を与える事を目指した方が良いのではと思うほどである。
とりあえず、次回は監督に専念してみてはいかがか。ちゃんとプロットを組み立てられる人に脚本を任せた場合、驚異的な作品を生む可能性を秘めていると思う。
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