[コメント] バベル(2006/仏=米=メキシコ)
4つの家族の物語。人が理解しあうことの難しさが「バベル」というタイトルに象徴的に表されている。人によって評価が分かれるかもしれない。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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菊池凛子がアカデミー賞助演女優賞にノミネートされ注目された作品。
アメリカ人の家族、メキシコ人の家族、日本人の家族、モロッコ人の家族、みな懸命に生きているのに理解しあうことがどうしてもこんなに難しいのだろうか。民族や国や歴史が違ってもその一点で共通している。
人間が理解しあう道具として使う言葉はいかにも不完全だ。どんなに行動で示しても、態度で示しても、一つの言葉で人と人の関係は崩れ変わっていく。
それは、神がバベルの塔に怒り、人々の言葉を別の言葉にしてしまったからではなく、言葉というものの持つ宿命なのだ。
以前「クラッシュ」というアカデミー賞を取った映画があった。「バベル」はこの映画に通ずるものがある。しかし、決定的に違うのは、「クラッシュ」の中にある神の存在がこの映画にはないことだろう。その意味でこの映画はより人間の生きる世界をリアルに描き、暗く、救いのなさを感じさせる。だが、それ故に人が理解しあうことの難しさがリアルなのだ。
この映画の評価は人によって違ってくるのではないだろうか?4つの家族に全てに救いがあるわけではない。全てに明るい未来が見えるわけでもない。傷ついても、血を流してもそれでも救われないこともあるのだ。
重い映画だけれども、映画出なければ描かれないものであったように思う。
(評価:)
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