[コメント] パッチギ! LOVE&PEACE(2007/日)
それなりに面白いし、頑張ってはいる。しかし、在日朝鮮人への差別、子供の難病、ヒロインの芸能界での仕事と恋、朝鮮人の目線から見た太平洋戦争、地方出身の日本人青年の都会での自立と母親との確執など、要素を詰め込みすぎで欲張り過ぎだし、そのどれもが中途半端にしか描けてない。['07.5.30MOVIX亀有]
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
何も解決しないし。在日朝鮮人への差別に関しては解決は無いだろうが、他の要素は何かしらの解決が必要だろう。
挙句の果てに、困ったらバカの一つ覚えみたいに乱闘シーンを登場させてるような印象。その乱闘シーンも、相手グループが誰なのかの説明が無いから、何故そんなに争っているのかも不明。せっかくの桐谷健太の怪演が勿体無い。
井筒監督が朝鮮人目線での太平洋戦争を描いているのも、アメリカ人監督のクリント・イーストウッドが日本人目線で太平洋戦争を描いた『硫黄島からの手紙』と同じような違和感。ま、『硫黄島からの手紙』は素晴らしい作品ですがね。
井筒和幸が発言ほど大した監督じゃないのは今更イヤって程分かっているが、宣伝の為とは言え豪語しすぎないで欲しい。あれが無ければ、もうちょっと褒めようって気にもなるのに…。
主演の井坂俊哉は男前だし、中村ゆりも可愛いが、何せダイコン。藤井隆とキムラ緑子に、かなり助けられている。
子役の今井悠貴は不細工だけど、可愛らしいなぁ。風間杜夫は、見終わってから考えるとどうでも良いような役だったが(掘り下げ方によっちゃ、幾らでも面白くなりそうな役なのに)、彼の演技で役が一回り膨らんでる感じでさすが。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (2 人) | [*] [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。