◆ワタシ的ツンデレ認定女優と言えば、これまで柴崎コウの独壇場であったのだが、「しゃべれどもしゃべれども」に出演した香里奈に、新ツンデレ女優の称号をさしあげる。

◆国分太一扮するさえない二つ目落語家が、コミュニケーション不全の美人と関西弁がもとでイジメにあう小学生と解説下手な元プロ野球選手の三人に話し方教室を開く.....というお話。落語のことはタイガー＆ドラゴン観てたぐらいで、さっぱり詳しくはないんだが、国分太一が目茶苦茶に稽古積んできたってのはよくわかる。劇中演ずるネタに思わず笑っちゃったよ。八千草薫と伊東四郎は、存在感たっぷりなのにごくごく控えめな演技。ホントわし伊東四郎好きだわ。「美脳〜」とか言ってる場合じゃねーだろって感じ。

◆香里奈は終始仏頂面。これがまぁ美人だからある程度許せるものの、並以下だったら男は誰も寄り付かんわな。これがラストのラストで”デレ”に変わるわけよ。うはははっ。堪りませんなぁ。

◆「しゃべる」ことはコミュニケーションの基本ではあるけれども、魂のこもっていない会話は結局コミュニケーション不全を起こしてしまうんだなと、そんな風に思った次第。身構えないで観られる良い映画だった。