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[コメント] ダイ・ハード4.0(2007/米)

大満足で大満腹。正真正銘の『ダイ・ハード』。ただ少し語らせてもらえるなら...
サイモン64

この日を別に待っていたわけではなかった。『ダイ・ハード』シリーズには十分楽しませてもらったから。それに、ジョン・マクレーンは警官として活躍していない間は、幽霊になったり第五のエレメントを守ったりボクサーになったりと八面六臂の活躍を見せてくれていたので何も心配いらなかったからだ。

久しぶりに顔を見せたマクレーンは相変わらず元気で、そのダイ・ハードぶりは今まで以上にすごかったし、敵の実働部隊の運動能力たるや今までのシリーズの敵がお遊びに見えるほどだ。もう、上映中はずっと「んな、アホな!」の連発だった。

今までのパターンでは最後の最後、危機一髪という状況でも事前の仕込みを観客は感じ取っていたのだが、今作では全く打つ手がない状態でどうするのかなと思ってかたずをの飲んでいた。でも、あの手があったか。見ながら「あっ!」と言ってしまった。

二点気になることがあった。一つは、肉体的にはひたすらやられっぱなしのハッカー君が強くなっていく様がもう少し上手く描けていると良かったかなと思ったこと。もう一つは、マクレーンもハッカー君もまるで図面が頭に入っているかのような一直線行動をやっていたこと。まあ、些細なことで、ストーリー全体を損なうようなものではないが...

ともかく『ダイ・ハード』シリーズとしても上出来だし、アクション映画としても超一流のできあがりだったので、大満足で大満腹だ。出来ればまたマクレーンの姿を見たいとは思うが、ムリはしなくていいと思う。

〜〜〜

余談ながら、私は少し「サバイバルゲーム」というものをやるので、今回の映画はそういう観点でも楽しく見ることができた。マクレーンや敵側実働が銃を扱うとき、出来る限り姿勢を低くしているのに対して、FBIや普通の警官は突っ立ったまま銃を撃っているのである。あれじゃ的になるよね。

もう一つ余談。マクレーンの娘役は鈴木杏にちょっと似てたね。

最後の余談。原題は "Live Free Or Die Hard." 「自由をさもなくば死を」をもじった言葉。原題を頭に置きながら見ていると、マクレーンの「くだらねえヤツに頭下げるのはまっぴらごめんだ」という言葉が何故か野沢那智の声で聞こえてくるような気がした。そして私ももっとキコツを持って生きなければならないなと思ったのだった。ありがとう、マクレーン。

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (3 人)FreeSize[*] RED DANCER[*] わっこ

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