[コメント] レミーのおいしいレストラン(2007/米)
おいしくて、温もりのある、心のこもった素晴らしい作品をありがとう。私の5つ星レストランです。
本作の主人公はネズミだ。
私のネズミに対するイメージといえば、汚くて触りたくも無い。不衛生の象徴である。 そんなネズミであるレミーがこの作品の主人公。しかも、人間の作る料理よりも美味しい食事を作って、人々の舌を唸らせると来た。おいしい食事をネズミが作るという設定が非常に面白く、目の付け所が良い。
また、レミーに対するキャラクター設定も真摯である。ミッキーマウスもネズミであろうが、かなり漫画チックである。本作のネズミたちに対しては、そのような脚色を一切せずに、「ネズミ」という設定を元にしたキャラクター設定はあくまでも崩さない。この姿勢にも好感を持てた。皆から嫌われる「ネズミ」をあくまでも「ネズミ」という描写を崩さずに、ここまで愛くるしいキャラクター描写を見せたブラッド・バード監督の手腕は見事だ。
ただ一つ、レミーと協力して料理をするリングイニの頼りなさにはがっかりするところがあったものの、そのキャラクター設定があるからこそレミーが引き立ったのは言うまでもない。
リングイニといじわるなシェフとの掛け合いや、またまたいじわるな超大物批評家との掛け合いなど、スクリーンから目を放す暇なく物語が展開されていく。
そして・・・
私は「レミーのおいしいレストラン」で満腹になりました。
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