[コメント] パンズ・ラビリンス(2006/メキシコ=スペイン)
子どもに見せられない、子ども向け映画(レビューはラストに言及)
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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子供だましの単純なストーリー展開にもかかわらず描写はグロテスクで子どもに見せられない内容というと、「サウスパーク」のトレイ・パーカーとマット・ストーンを思い出すが、本作も「サウスパーク」ほど下品ではないにしろそれと似た要素を感じた。
単純な善悪の二元構造と無理矢理のストーリー展開(劣勢のレジスタンス側がいつの間にか大逆転勝利を収めるところとか)が作品の興を削いでしまった。現実部分にしろ少女の空想部分にしろ懐の狭い世界設計で、ファンタジーや空想の持つ広がりを感じさせることがなかった。むしろグロテスクな部分の描写が先にありきで、ストーリーは後づけ、背景は借用、というだけの作品なら『鬼畜大宴会』同様評価はできないし、(まるでヒトラーのような)「悪」の象徴である大佐を葬っただけで倫理性のエクスキューズを保っただけなら非常にあざとい作品だとも言える。
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