[コメント] パンズ・ラビリンス(2006/メキシコ=スペイン)
絶望的な状況の中で幸福を追い求めた少女の物語。そこにしか彼女の幸福はなかったと思うとあまりにも悲しい。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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現実世界の熾烈さに絶えられなくなった時、人は往々にして自分の内側に自分が主人公の世界を用意してそこで持て囃されている自分を想像する。「お話」であれば、その異世界での待遇はそっくりそのまま実世界の自分にも反映され、真に幸福を得る事が出来る。しかし、「現実」はそうは行かない。結局「異世界」で生きる事を選択してしまう場合もあるのである。
オフェリア(イバナ・バケロ)は、結局「無垢な者のために自分の血を流す」という 「最後の試練をクリアする」事によって、「異世界」での幸福を選択した。そうした選択をさせてしまう事があまりにも悲しいのである。
そうすると、ふと思うのである。これは本当に幸福なのだろうかと。異世界で住人の歓待を受けるオフェリアは満面の笑顔である。しかし、それは異世界の話なのである。現実には銃で撃たれて倒れているオフェリアがそこにいる。このラストシーンは疑問を投げかける。
そもそも、幸福って何だろうか・・?
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