[コメント] アスファルト・ジャングル(1950/米)
ほとんど舞台劇。回想シーンすらなくもっぱら科白と俳優の魅力で勝負して重厚だが、身を乗り出させてくれるのはやはり、映画らしい終盤のジュークボックスと深夜の踏切の件。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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舞台劇のようにどの俳優も大事にしているのは好感が持てるし、当の俳優はモンローに至るまで誰もが魅力的だが、すると魅力に順位がついてしまうのは致し方なく、弁護士のルイス・カルハーンと妻及び主犯のサム・ジャフェに主演のスターリング・ヘイドンは喰われてしまっている。主演が喰われてしまうと当然ながらバランスが悪いような居心地の悪さが残る。これは彼の演技というよりも演出に係る肉付けの足りなさから来るものだろう、例えば付け睫毛引っぺがすジーン・ヘイゲンのような優れた描写が彼にひとつでもあれば、もっといい映画になったと思うのだけれど。
「犯罪とは人間の努力が裏側に現れたものにすぎない」。和田誠はメモっただろうなあ。読んでいないけど。
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