[コメント] アフタースクール(2008/日)
安っぽい音楽と場面転換は「肉を切らせて骨を断つ」ために不可避の犠牲だったのだと思いたいが、このノスタルジアの抑制はもったいない気もする。甘酸っぱさ、近さ(親近感)、そして遠さ(郷愁)がそれぞれちょっとずつ弱く感じられ、個人的には残念。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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終盤の北沢(佐々木蔵之介)の扱いもあんまり趣味じゃない。美しいトライアングルの一角が不当に矮小化させられたようで、正直ちょっとかわいそうとすら思った。「な〜んつって♪ 誰がお前らなんかに捕まるかよ! キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン!」ぐらいの逃走劇をラストに展開してくれたら★5でも良かったんだが(半分冗談、半分本気)。
あと気になったんだが、もし仮に(仮にですよ)この映画を「つまらない」と言ったら、「それはお前がつまらないからだ」とモジャモジャ先生(大泉洋)に言われるのだろうか。とりあえず、あのセリフはそんなにキマってないと思う。少なくとも教育者が言ったらおしまいな言葉だ。自分のクラスの生徒が自殺したとして、その親に「あなたのお子さんが自殺したのは、あなたのお子さんが根性無しだったからであって、私や学校の責任ではありません」って言う覚悟あるの?
ポール・バーホーベンに「私の映画が下品だって? それはあなたが下品だからそう見えるんだよ」と言われたらどう思う? 「嘘つけや、お前の映画から下品さ取ったら何残んねん」としか言いようがないだろう。・・・あれ? なんか違うな。
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