コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] エド・ウッド(1994/米)

天才と何とかは紙一重ってこと?
くたー

オーソン・ウェルズエド・ウッドも「異端」ということでは一緒らしい。何が違うかってぇと、才能と言ってしまえばミもフタもないのだが、それより過酷な条件の中でどれだけ完璧主義に徹するかというコダワリとか執念みたいなモノもあるかと(それを実現させるのも、才能が大きく関わってくることだとは思うけど)。同じ過酷な条件の中で、映画製作を「大局的」に見て満足してしまうところに、むしろ大きな違いを感じてしまった(この映画を見る限り、あえて徹底してバカをやってる人という感じもしなかったし)。

ともあれバートン氏のエド・ウッドへの偏愛を感じつつ、では彼をそこまで映画製作に駆り立てるモノは何ぞやとか、ホラーやSFというジャンルをこよなく愛する要因とか、女装趣味やら何やらその他モロモロの点を考えると、監督個人の人物像がイマイチ浅いというか、表面的な面白オカシさに終始していてもの足りないような気もする(逆にベラ・ルゴシとかの方が人物的に分かり易いような気が)。あくまで「異端」の要素が濃厚であれば、それだけで手放しに愛してしまう、バートン氏の性癖のようなものなのだろう。ニクめないし、映画自体はそれなりにオモシロイんだけど、毎回こうだと「・・・ヤレヤレ」ってな感じになるのも正直なトコロ。

(評価:★3)

投票

このコメントを気に入った人達 (4 人)モノリス砥石[*] おーい粗茶[*] トシ[*] mize[*]

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。