[コメント] K-20 怪人二十面相・伝(2008/日)
もっと面白くなる可能性を秘めていたが、色々な部分に問題が見受けられた。
エドガー=アラン=ポー生誕200年('09年1/19)、おめでとうございます。
原作は江戸川乱歩ではなく、乱歩の「怪人20面相」の裏面にせまった別人の作品らしい。その原作がどうなのかは知らないが、作品世界をパラレルワールド(別世界)とした事によりまず作品世界がだらしなくなった。仲村トオルというと『ロストメモリーズ』('02年)を思い出すが、あの作品がパラレルワールドにする事によって効果をあげていたのと非常に対照的である。仲村はもともと巧い役者ではないが、松 たか子と共に、真面目な部分、コミカルな部分双方で失敗していたように思う。(『有頂天ホテル』('05年)が松のコミカルなところを上手く引き出していたのと対照的だ) そしてその為に、結果としてやはり必ずしも巧い役者ではない主役=金城 武の魅力を潰してしまった。
長屋の場面やスラムの少年たちの描き方で外連味に満ちた酷い部分があったが、それは恐らく『三丁目の夕日』('05~07年)ヒットの悪影響なのだろう。
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