[コメント] チェンジリング(2008/米)
三角形に配置された主張から飛び出した人間的なもの。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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明らかに駄目駄目だけど非を認めるわけにはいかないロサンゼルス市警と、公的な不正を暴露することをライフワークにしている教会勢力(とりあえず市警を叩くきっかけにクリスティンを担ぎだす。利用するためだから、電話を一方的にする)と、一市民のクリスティンが三角形に配置されているわけですけども、教会はクリスティンのパワーに圧倒されて、なんとなく心底、人道的に彼女を救おうとするほうに動かされてしまうんですよねえ。
んで、シリアルキラーの事件だと分かって、たぶん息子ウォルターは死んでるっぽくて、牧師は道徳的にまっとうな提言をします。これからの自分の人生を、というような。作品がここにたどり着くだけでも私は十分満足しただろうけども、本作は、希望はあるわっ、と主人公がラストまで続けていきます。圧倒されました。牧師のまっとうな提言よりも、まっとうな人間的感情がこもっているような気がして、この軸にした監督はすごい。
本作は細部まで素晴らしく、お洒落なクリスティンのコートが裁判の2年後も変わらないでいるとことか、言葉の選び方も良かったです。弁論の持っていきかたも、普通の会話も。
そんで、一番の収穫は、アンジーがいい女優すぎました。
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