[コメント] ルーキー(1990/米)
劇中の反復を逆説的にとらえると、主人公ニックもまた試験では満点をとれるような男なのだろう。けれども彼は「動き易いはやりの服」で一般常識って何だ?とばかりに己の道を突き進む。そのスタイルなどはこの頃の映画監督イーストウッドそのものだ。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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この頃というのは、もちろん本作の頃、90年代初頭のという意味です。
ここでのイーストウッドには、基本的には定番である反復という手法を用いながらも、相棒であるシーンの成長に合わせて登場時のスタイルをほんの少し派手にしてみたりだとか、アクションを過剰にしてみたりという工夫が見られるのだが、そういったシーン、ショットが嫌味にならない程度に散りばめられ、物語的にもスッキリと収まっているところなどはさすがだと思った。これにはジャック・N・グリーンの素晴らしい仕事ぶりがひと役かっていることも忘れずに書き留めておきたい。
また自作である『ガントレット』よろしく車に無数の弾痕を残すところや、火花を散らしながら激走するトラックとパトカーのカーチェイス。あるいは絶体絶命のピンチで車ごとダイブしながら何事もなかったかのように次の展開へと進むところなども、やはり彼は分かっているよなぁとニンマリしてしまった。
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