[コメント] ルーキー(1990/米)
イーストウッドの演出は露骨に凄味を感じさせることがない、という一段レヴェルの高い凄味を獲得しはじめている。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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さて、この映画がなんとも爽快なのは、後半においてチャーリー・シーンが見事に「クリント・イーストウッド」を受け継いでみせるからだろう。シーンがバーのドアーを開ける瞬間、彼は逆光を浴びて仁王立ちをしている。まさにイーストウッド的な登場と云ってよい。そしてイーストウッドばりの無茶を演じてみせるのだ。というか、文字通り口から火を吹いてバーを全焼させてしまうシーンはイーストウッド以上に無茶苦茶。そしてラストシーンにおいてはシーンがイーストウッドの「ポジション」も受け継いだことが明らかになる。まあお約束と云えばお約束のラストなのかもしれないが、「継承」と「教育」の映画には最もふさわしい結末だろう。
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