[コメント] チェイサー(2008/韓国)
解釈してしまえば韓国的情念の映画という他ないのだが、見せ方がしっかりしているだけにそんなことは気にもならずに過ぎてゆく。
実在の事件をモチーフにしている。再現しているわけではないが。
警察批判もしている。徹しているわけではなく、それは主題ではないのだが。
ソウル市長から大統領になった保守系のイ・ミョンバクとその前の左派大統領からの転換を取り入れているという指摘も聞かれる。
「なんでこいつがこんな行動するんだ」とか突き詰め出すと、ご都合主義的ストーリーという批判はあがるだろう。それを感じさせない力強さと語り口がこの映画にはある。
考えちゃいけない、映像のままに感じるんだ、と言ってしまいたい。しかし、そう言い切ってしまうには韓国的に過ぎる。それでも、日本人に分かるところだけいっても日本で一定の評価を受けているのは作品の魅力に違いない。
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