[コメント] 重力ピエロ(2009/日)
ミステリ部分の処理方法が強引すぎ。原作の問題でもあるのだが、取捨選択やシナリオ変更でやりようはあったはず。原作の表層を掬い取ることに躍起になったという印象が拭えない。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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春(岡田将生)に付きまとっていたという理由付けをしているとは言え、夏子(吉高由里子)がミステリ部分のネタを全てぶちまけてしまうという原作のロジック自体かなり強引ではあるので致し方ないのだが、それをあまりに安易に映像化してしまっている印象を受けた。
奥野家のみを描いている部分は見応えがあるのだが、出所後の葛城(渡部篤郎)が関わる部分はなにやらとても薄っぺらいのである。そのギャップがどうにも不快に感じずにはいられない。
出演陣の芝居が光る分、脚本の粗が目立った作品であった。
(2009.05.29 109シネマズMM横浜)
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