[コメント] 20世紀少年<最終章> ぼくらの旗(2009/日)
広げた風呂敷を畳んだだけで褒められるのは小学校低学年まで。とりあえず収集しましたでは満足できないのではないか。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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シリーズ全体としては3。
浦沢直樹は収集下手というのを何かで見たような気もするが、完全同意である。なんとなく関連を持たせながら紡いでいった糸をその関連を無視して単独で処理してどうする。全体的にとっ散らかった話を何とかまとめたという印象が拭えず、長いだけで盛り上がりに欠ける作品が出来上がった。
本作に限定して言えば伏線張りもド下手の域である。万博会場にウィルスが撒かれない事をともだちがカンナ(平愛梨)に提示するところや、ヨシツネ(香川照之)が「ともだち」かもしれないということをオッチョ(豊川悦司)がユキジ(常盤貴子)に話すシーンなど唐突に過ぎるし、意図が見え見えでかなり落胆した。
あと、本作は平愛梨の実力不足が顕著に出た。第2章は怒りを胸に突っ走ればいいだけだったが、本作では葛藤やら泣きやら芝居をしなければならないシーンも多くその分アラも出たと思う。
前二作はなかなかの助走を見せていただけにこの尻切れトンボぶりは残念である。
(2009.09.01 ワーナーマイカルシネマズみなとみらい)
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