[コメント] 戦場でワルツを(2008/イスラエル=独=仏=米=フィンランド=スイス=ベルギー=豪)
この映画を観て思うのはPTSDについてではなく、勿論、70年前に日本人が行なっていた行為についてである。☆3.8点。
『スキャナーダークリー』では画面の斬新さが全く無駄になった印象を受けたが、この作品では効果を上げている。
ひとは忘れたい記憶を封印してしまう事がある。また自分の都合の良いように改竄してしまう事がある。だが、そうした心理学上の<現象>をつらつら考察すべき映画でもない。ひとは何故殺し得るのか。またはひとは何故「殺さない」という事を選択し得ないのか。我が同朋たちの「先の大戦」に関する発言を聞いていればよく解る。
海外の知識人(非米国人)がこう言っていた。「日本の人々は過去に誠実に向き合えていない。(日本では)<戦争の記憶>とは屡々自分たちが強いられた苦難のみを指す。東京大空襲の記録、広島・長崎の展示を見てガザ地区を思う事が何故出来ないのか」
「エノラゲイ」という<記号>が広く受け入れられている事を知った。指圧がイスラエルにまで普及しているのも面白かった。
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