[コメント] 2012(2009/米)
そろそろ平面に映写した映像で驚かせるには限界に来ているんじゃないかと。
同じ時期にアバターが公開されるわけだがこの作品が2Dスクリーンでの限界とするならアバターが擬似3Dスクリーンでの晴れてデビューって辺りだろうか。
似たような技術革新ってのはよくある。不思議な事にある技術がそろそろピークに達しようというその時に大抵都合よく新たな発明が産声をあげるのだ。石油による燃費向上が限界にきた時に電気自動車、オーケストラの演奏技術が限界に来た時にサンプリングによる擬似オーケストラ、高速道路でETCが出来るようになったら無料(笑)
このパターンで言えば2012は技術屋が使う用語で「枯れた技術」というのに当る。要は慣れ親しんだ技術の最高峰(出来は最高、コストは低価格)というものだ。
全然違う話をすると吉野家の牛丼は枯れた技術と言える。(って別に吉野家信者ってわけでもないが)。技術がどんどん上がっていくとそれがどんなに凄くても見ている方(吉野家的に言えば食う側)の慣れもどんどん上がっていく。もしかしたらこの牛丼はとんでもない価値があるかもしれないにもかかわらず「まあまあ」の評価しかもらえない状況になる。しかも安い。
そんなわけでこの映画究極の枯れた映画と言えるわけだが3DCGどころか話の方も枯れている。しかし脚本の方は最高とはいかなかった。ただ単にありきたりなファミリー危機一髪ものとしか言いようが無い。
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