[コメント] 東京オリンピック(1965/日)
オープニングに思いっきり度肝抜かれて、さすが崑ちゃん!(ニヤニヤ)って平常心装いつつも、心臓の方はドキドキが止まらない!凄いインパクトだね、あのオープニングは!毎回本当見事なまでに完全にヤラれます!
その後の開会式の映像では、私は涙が止まらなくなってしまったんです。第1回からの開催国を淡々と読み上げるだけの台詞に、各国の入場映像。たったそれだけの事がどうしてこんなに胸を打ったのでしょうか。(この映画で泣いちゃうとかってきっと私だけだろうなって思ってたら、そうでもなかったのでなんか嬉しかったりしました。)
戦争によって失ったものの大きさははかり知れないけれども、日本という国がそれに負けまいとがむしゃらに生きてきた痕跡とでも言うんでしょうか。そういうものがひしひしと伝わってきて、このバイタリティに満ちた力強い日本というものを目の当たりにした時、私はもうなんと言うのか感動で胸がいっぱいになってしまったんです。
ただ競技が始まってしまうと、所々睡魔に襲われてしまいました。いつもの崑ちゃん節炸裂な映像や、オリンピックという祭典に見合わない不穏な音使いなど(国旗を掲揚しているポールを伝う紐?が風で音をたてるところを琵琶かな?すごい音で表現していましたよね)もちろん斬新なドキュメンタリーではあるんですが、それでもやはり競技シーンはキツイ。
バレーなどは非常に力が入ってしまったんですが、個人競技になるとふらふら〜と。それでも表彰式の、選手それぞれの思いが入り混じったような表情はやっぱり胸に迫るものがあります。素晴らしいドキュメンタリー映画です。
あまりに感動したので、また母親に東京オリンピック当時の事を根掘り葉掘り聞いてみた。両親は当時小学校5年生だったらしいのですが、隣の市を聖火が通るというので、6年生は先生引率のもと、それを見に行ったらしいです。母親は自分も見たくて見たくて、なんと!友達3人と学校を抜け出して歩いて見に行ったそうです。学校サボってるし!信じられない小学生だなと私は愕然としたんですけどね。しかし小学生が歩いていける距離ではなく、途中知り合いのおじさんが車で通ったので乗せてもらったと言ってました。「で?聖火はどうだったの?すごい人だった?」と聞くと、聖火を見た記憶が全くないって言うんですよ!その道中の事はハッキリ覚えているのに聖火の部分だけぽっかり記憶が抜けているそう。何故!?でもそうやって当時の事を話している母親はとても活き活きしていました。
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08.10.22 記
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