[コメント] アリス・イン・ワンダーランド(2010/米)
3Dコンテンツとしては上々。映画作品として後から感動を伝えたいかと言えば、別に。
退屈させずに最後まで見せる演出力は素晴らしい。2Dでも十分に見ていられる映像美はあっぱれ。最初の方の穴に落ちるシーンが3Dとしてのハイライトというのはいいのか悪いのか。
3Dだからといって、全てのシーンを3Dにする必要はないのだ。リアル側のシーンでは、遠距離をフォーカスぼかして近場にピントを合わせたり平気でしていて、そういうシーンでは奥行きの立体感は作っていない。こういう所も演出で凝ったりすれば、色々アヴァンギャルドな3Dが出来るような気もするが、そういうのはまだこれからか。『アバター』的奥行きの3D美はあまり、ない。2D撮影を3D変換したから、か?
に、しても、やはり脚本が致命的に弱く、編集も微妙。なぜアリスが最初非戦から戦いへ心境を変えるのか、という根本的な所が弱い。デップさんはそもそもキャラの個性が(見たの話や表面的な話ではなくて)薄い。脇役たちがどっちの女王に付くのかといった辺も適当に見える。キャラの心境は正直言ってよーわからんので感情移入困難。でもって不思議な国のアリスなのにクライマックスはバトル映画、何でなの?偽物のアリス云々のくだりも意味がわからず、何をもって本物とするのか。剣を持って戦うのが本物?それは13年前と比較してどうのというのと何の関係があるのか???
オリジナル脚本の英語遊びも、日本語化の際にだいぶ抜け落ちて翻訳仕切れてないようだし、厳しいなぁ。
あぁ、 ミア・ワシコウスカ の外見は100点満点。
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