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[コメント] ドン・ジョヴァンニ 天才劇作家とモーツァルトの出会い(2009/伊=スペイン)

歌劇の劇作家ってあまりイメージがないけれど、この映画はそういう歌劇の脚本を書いた人が主人公です。カサノヴァとかモーツアルトも当然登場するがそれほど入り込むこともなく、歌劇が作られるまでを映像で綴っていく。
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**ネタバレ注意**
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当時の作曲家というのは指揮もし、観客動員、また作品の反応も気にする職人だったのだなあと改めて納得する。モーツアルトが生活のために身をすり減らして五線譜に向かっている姿も生々しいし、かなり当時の風俗を知る上で面白い作品であった。

この映画のテーマは「ドンジョバンニ」という歌劇が内容的にも反社会的であり、スポンサー、観客から不評だったというところが一番興味深いところだ。芸術とはいかにあるべきか、ということを考えるに一見の価値のある映画だと思う。

2時間芸術に包まれ、いい音楽を聞き、そして映画という映像を見る。こんなゴージャスな時間が現代に存在すること自体、誠にうれしい。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)水那岐[*]

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